『天国の郵便屋さん』

 

僕の名前はトビー。

 

大好きなお父さんとお母さんとのんびり楽しく過ごしていたんだ。

犬の友達もいっぱい。

可愛がってくれる人もいっぱい。

僕は幸せな犬だよ!

 

でもお父さんやお母さんがどうしても遠くに行かなくちゃいけなくなって、僕も引っ越す準備をしていたんだ。

 

でも僕、体が大きいでしょ。

どうしても僕と一緒に住めるお家がみつからなくて、お父さんもお母さんも困っちゃったんだ。

 

だから僕、神様にお手紙を書いたんだ。

「お父さんとお母さんを助けてください」ってね。

いっぱい、いっぱいお手紙書いたんだ。

 

ある日神様から「トビー、ララちゃんのお家に行きなさい!」って手紙がきたんだ。

 

ララちゃん?誰だろう?

 

ある日遠くからララちゃんとパパとママがやってきたんだ。

僕に「一緒に行こう!!」って言うから車に乗ったんだ。

 

どれだけ乗ったか分からないくらい遠くだったよ。

 

大好きなお父さんやお母さんがいないから、僕探したんだ。

でもみつからなかったんだ・・・

 

そしたらララちゃんが悲しんでる僕に優しくしてくれたんだ。

 

ララちゃんが一緒にいてくれたから僕寂しくなかったんだ。

それにララちゃんといるととっても落ち着くんだ。

 

ある日ララちゃんが「私たちは兄妹なのよ!」って教えてくれたんだ。

 

僕、ビックリしたよ。

だって僕8歳だよ。

今まで一度もあったことないよね!?

 

でも同じ匂いがするんだよね。ララちゃんは・・・

 

それから僕とララちゃんは仲良しになったんだ。

どこに行くのも一緒。

いっぱい遊んで、いっぱい食べていっぱい寝て、そしていっぱい笑ったんだ。

 

ある日神様から「トビーそろそろ天国に帰っておいで」って手紙がきたんだ。

 

でもまだララちゃんやパパ・ママと一緒にいたいから

「お願い、もう少しだけ皆と一緒にいさせて!」ってお返事を書いたんだ。

そしたら「もう少しだけだよ」って。

 

「神様ありがとう」

「僕、皆と楽しむよ」って返事を書いたんだ。

 

僕、少しずつ体が動かなくなってご飯も食べにくくなったんだ。

そうしたら皆が心配して僕に会いに来てくれたんだ。

「頑張ってトビー君!」って応援してくれたんだ。

 

でも神様からまた手紙が届いたんだ。

「トビーもう帰っておいで」って。

約束だから僕、神様の所に帰ったんだ。

 

天国はとってもいい所だよ。

友達も優しい人もたくさんいるんだ。

 

僕、天国からいつもお手紙を書いているんだ。

切手は貼らないんだよ!

だって僕がみんなに届けるんだもん。

 

僕がお手紙を届けると、犬の友達は喜んでくれるんだ。

「また遊びに来てね!トビー君」って言ってくれるんだ。

 

僕に優しくしてくれた人にもいっぱいお手紙を書くんだよ。

 

でも、犬の友達の様にいつでも届けられないんだ。

 

怒っていたり、イライラしたり、喧嘩をしたり、人の悪口を言ったりしている時には、僕の手紙が届かないんだ。

 

でもね、笑顔の時や優しい気持ちの時には僕の手紙を受け取ってくれるんだ。

 

そして僕のことを思い出してくれるんだ。

 

僕、これからもみんなにいっぱいお手紙書くね。

 

待っててね。

 

                      天国の郵便屋さん トビーより